想像絶する痛みをともなうと言われている「尿管結石(尿路結石とも言われます)」
私は過去4回この苦しみを味わい、そして2度病院にお世話になりました。
2度目は最初の尿管結石から2年後に再発しました
同じような経験をしてほしくないと思い
「激痛(通称:疝痛せんつう)が起きた時の対処方法」と「尿管結石」の予防方法を私なりに書いていきたいと思います
※筆者は尿管結石の体験者ですが、医療従事者でもなんでもありません
そもそも、尿管結石って何?
尿管結石とは、尿の成分が結晶化して結石ができます。
それが腎臓と膀胱をつなぐ管(尿管)にひっかかり、血尿や背中、脇腹に激痛(通称:疝痛)が起きる症状です。
疝痛が起きた時の対処法
過去4回の疝痛を体験しましたが、どれもうずくまる痛さ。
しかも、内3回は深夜に発作が起きました。
さすがに深夜はきつかったです
残りの1回は深夜ではないですが、夜に発作が・・・。
では背中や脇腹に激痛が起きたらどうすれば良いのか。
初めて疝痛が起きたら、まずは救急車を呼んでください。
なぜなら、尿管結石かどうか判明するのは結果論であって、痛みの理由がわからないからです。
血尿が出たなら、ある程度予想ができますが、少なくとも腎臓が正常の状態ではないです。
では、尿管結石と診断された後に疝痛の発作が起きてしまったら
どうすればいいのか?
- 処方された痛み止めを飲みましょう
え?って思うかもしれないですが、正直これが一番手っ取り早いです
私が処方された痛み止めは
「ロキソニン ロフェンナトリウム錠60mg」経口 服用後6時間はあける
「ボルタレンサポ50mg」座薬 服用後8時間以上あける
両方とも1回1錠の服用となっています。
痛み止めはキツイ薬なので併せて
「レバミピド錠100mg」服用してくださいと言われました。
これは胃の粘膜を保護し、胃炎症状を改善する薬です。
- 激痛ですが、立ってうろうろしよう、そしてピョンピョンしよう
私の経験上、痛くてうずくまっていると、余計に痛みが増していくような気がします。
2回目の激痛は限界突破でうずくまってしまったので、余計に痛くなってしまったのではないかと思っています。
変かもしれないですが、ピョンピョンジャンプするのは個人的には有効だと思っています。
痛みが和らぐというより、意識が痛みにいきにくくなるって感じではないでしょうか。
4回目の発作の時は痛み止めのロキソニンが効かなくピョンピョンしてやりすごしました。
- 患部を温めよう
温めるのはどこかが痛いときの対処によくありますが、実は私自身、試したことがないです。
ですが、温めると楽になるらしいです。
どうやって判明?
診断ですが、主に画像診断です。
私はレントゲンとCTスキャン(腹部)
そして尿検査から、先生の診断でした。
CTスキャンはわかりやすいですが、レントゲンは説明してもらっても、どこに結石があるのかあんまりわからないのが正直な感想です。
血尿ですが、びっくりするぐらい真っ赤です。
一発でダメだってわかります。
あと、一回目の病院でお世話になったときに
造影剤検査を行いました。
点滴のようなものを腕から注入して、そのあとレントゲンを撮ります。
これは腎臓からの尿が結石によって流れが止まっているところを撮影するみたいです。
この検査をしたときは結石が出た後だったので止まってるところは撮影されてなかったです。
ちなみに、結石の大きさでですが
1度目の診断の時は2mm程度の大きさで
2度目の診断の時は7mm程度の大きさでした。
尿管結石の治療
尿管結石の治療ですが、主に薬物療法です。
薬物療法なのですが、これは結石が自然に排出できるようにするための薬が処方されます。
尿管結石ではお馴染みの「ウロカルン錠225mg」を毎食後1日3回飲みます(1回2錠)
「ウロカルン錠225mg」は結石の排出を促す薬で
尿管結石と診断されたら必ずと言って良いほど処方されます。
「ウラリット配合錠」尿をアルカリ性にする薬です
結石は酸性の状態で作られるのでこれ以上大きくならないように処方されます。
1回目の病院では2mmだったので自然排出可能と言うことで上記の薬を処方されました。
結果、自然排出されました。
2回目の7mmは自然排出できるぎりぎりの大きさと言われましたが
結局、自然排出出来ずに手術をすることになりました。
受けた手術は「ESWL(体外衝撃波衝撃破砕術)」
手術と言えば切ったり、内視鏡を入れたりとかそんなイメージがありますが、体外から静電気のようなもので結石がある位置に衝撃を与えて
結石を粉砕して、結石を自然排出しやするという方法です。
出典:体外衝撃波療法(ESWL)|東邦大学医療センター大橋病院 消化器内科
手術は1泊2日の入院で初日の午前中に行われました
病室のベットで安定剤を点滴され、痛み止めを座薬で入れられます。
痛み止めが効いてきた頃合いにESWLの施設がある部屋に移動
この時は強制的に車いすに乗せられました。
(この時なぜか悲しかったです)
部屋に到着すると、簡単な説明があり専用のベッドに寝転びます。
衝撃波を発生させる装置を患部にあて先生が微調整します。
痛くなったら10段階の表を見てどれぐらい痛いか言ってくださいとのことです。
衝撃波は約10分1セットで少しの休憩が入り1時間かけて「3000発」当てます。
始めは大丈夫なんですが、徐々に痛みが増してきます。
特にお腹のへそあたりに痛みが生じます。
先生に訴えたところ「そこ痛くなるんです」て言われました。
対処法としてはお腹の上に「氷のう」を乗せると少しは痛みが緩和されます。
手術が終わった後、車いすに乗って病室に戻ります。
水分を摂って積極的に排尿してくださいと言われました。
ここからトイレ、売店(水を買うため)、ベットのローテーションの始まりです
約30分おきにトイレに行きました
(手術の事前説明でもあるのですが、血尿が出ます)
その成果か?小さい結石が出ました(2㎜程度)
その後1泊入院して、翌日の朝にレントゲンを再度撮り、結石の存在を確認で経過観察となりました。
そして、そのまま退院しました
手術を受けて2日ぐらいに出てきた結石(5mm)
↓
気になる費用なのですが
私が入院した病院では 1泊2日で「88、280円」でした。(もちろん健康保険適用後の料金です)
余談なのですが、入院する際に用意するもので、意外なものが「お箸(はし)」です
入院セットを有料でレンタルできるのですが、それを利用しないと
ご飯の時に「お箸」がついてこないです。
途方に暮れていて意を決して看護師さんに尋ねたら
ご厚意で貸してもらうことができましたが、皆さん注意してください。
尿管結石の予防方法
尿管結石は最初の発作から5年以内で2人に1人は再発すると言われています。
現に私は最初の発作から2年で再発してしまいました。
再発予防は必須
結石の再発を繰り返すと
- 腎機能障害
- 度重なる砕石治療
- 身体的負担
- 費用的負担など
しかし、適切な管理を行えば、再発率を減らすことができます。
食事療法
重要なのは次の3つのポイント
- 水分を十分に摂る(食事以外に1日2リットル以上)
- バランスの良い食事をする(栄養のバランス、朝・昼・夕のバランス)
- 尿をアルカリ化する
・海藻類、野菜類(特に緑黄色野菜)
植物性タンパク質を多く含む食材
・大豆製品(納豆、豆腐)など
・カルシウム量1日600mg(牛乳3杯程度)
意外ですが、尿管結石に関してはアルコールは適量であれば特に厳しい制限はありません。
一般論として週2日以上の休肝日をもうけるのが目安です。
摂りすぎに注意する食品
- 動物性たんぱく質(プリン体)を多く含む食材
- 脂肪を多く含む食材、油の多い料理など
- ほうれん草、たけのこ、チョコレート、バナナ、紅茶など
運動療法
1日20分以上を目安に有酸素運動を生活習慣に撮り入れ、内臓脂肪を燃焼させましょう。
小さい結石であれば自然排出を促す効果も期待できます。
また、汗をかくので水分補給を忘れずに。
まとめ
つたない文章で長々と書きましたが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます(感謝)
尿管結石に限らないのですが予防が最重要になります。
そして、尿管結石は必ず再発します。(そう思ってください)
規則正しい生活、バランスのいい食事、適度な運動を心がけましょう
私も普段の生活で心がけるようになりました