こんにちは、ビタミン星人です。
この度は「本物の大富豪が教える金持ちになるためのすべて」について私の書評にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
早速ですが、残念なお話です。
著者のあとがきに書いてあるのですが、あえて冒頭に書かせてもらいます。
本書は自己啓発本ではありません。
❝すごい経営者とかすごい何ものかになるのがいかに大変であるのかを語る本、金持ちになるのがいかに大変であるのかを語る本。❞
と書いてる通り本書は「反自己啓発本」なんです。
とはいうものの本書には金持ちになるための心構えやノウハウは書かれています。
では、どのような方に向けて書かれている本なのでしょうか?
これは私の感想なのですが、
「起業しようと考えてる方、起業して間もない方」+自分は絶対に金持ちになれると信じている方
と思っています。
本書では”一番役に立つのはどういう人かと問われれば、若くて無一文、経験不足な人”としています。
著者:フェリックス・デニス(Felix Dennis)氏について
LONDON, UNITED KINGDOM – MAY 23: Publisher Felix Dennis is photographed for Business Week magazine on May 23, 2008 in London, England. (Photo by Harry Borden/Contour by Getty Images)引用:フェリックスデニス画像と写真
❝イギリスを代表するメディア王。
1947年生まれ。幼少期は無一文同然で過ごす。
1973年、時代を先取りしたコンピューター雑誌の創刊とともにデニス・パブリッシングを起業。
ブルース・リーの伝記の独占出版、男性誌『マキシム』の月間250万部発行の実現、世界的っ週刊誌『ザ・ウィーク』のプロデュースなど、事業を次々大成功させ、デニス・パブリッシングを世界有数の出版社に成長させた。
豊かな商才によって一台で富を築き『サンデー・タイムズ』の『大富豪100人』に選出
2014年他界❞
引用元:本物の大富豪が教える金持ちになるためのすべて [ フェリックス・デニス ]
❝「最初の一歩」には11億円分の価値がある!?❞
見出しにたいそうな数字を出していますが、11億円分というのは著者が行動しなかったがゆえに
結果的に得られなかったお金のことです。
行動に移せない理由
- 自分や他人をがっかりさせたくない(金銭的に厳しい状況においこんだりしたらなお悪い)
- 失敗を他人に知られたくないと思う
本書では特に2番目の「失敗を他人に知られたくない」が核心を突き、やっかいなこととしています。
周りの目ですね。
何かを始めようとすると、周囲の親しい人からのまっとうな批判やアドバイスがあり、
ちょいと成功しようものなら妬みをぶつけられ、つまづこうものなら「やっぱりそう思ってたよ」など
必ず言ってきます。
それならまだしも、始める前から失敗前提の批判アドバイスをしてくる人も多くいると思います。
おそらくこれらの理由で行動が出来なくなってしまうかもしれません。
そして行動できないのは誰の責任なのか?
厳しい言葉ですが、著者は行動できなかった自分に対してこう言っています。
❝これはだれの責任なのだろうか。もちろん、私だ。語るだけで行動せず、悲観主義者に耳をかたむけた私の責任だ。❞
自分の責任なんです。
そうは言っても、色々言われ何かを始めようとするときには「おそれ」が行動を阻害する理由となります。つまりあきらめてしまう。
本書の前半において「おそれ」がKeyWordとなっていると思います。
❝「負け組起業家」に共通する「5大敗因」を退けよ!」❞
・敗因その1ー「一瞬の欲望」と「野望」を混同する
「なんとなく金持ちになりたい。」という気持ちが危険だと言うことです。
・敗因その2ーキャッシュフローを甘く見る
この問題こそ、事業失敗の一大原因だと言っています。
キャッシュフローの不足は事業破綻の原因だけでなく経営権を奪われる事態につながることがとても多いです。
❝キャッシュ・フロー(cash flow、現金流量)とは、現金の流れを意味し、主に、企業活動や財務活動によって実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れのことをいう。❞出典元:キャッシュ・フロー-Wikipedia
・敗因その3ー失敗を上塗りする
失敗を上塗りするということは、簡単なことだと思います。(実際簡単じゃないと思いますけど)
ここで問題としているのが「失敗した」といつ判断するのかが難しい。
なぜか、遅すぎるタイミングでしか判断できないのです。必ず遅すぎるのです。
・敗因その4ー小さく考え、大きく動く
ここでの著者のエピソードはこれ以上ない悲惨な話を暴露することになるので申し訳ないですが割愛させていただきます。ただ、このことはすべてを失いかけた、大失態であることは言っておきます。
・敗因その5-「才能」に出し惜しみする
金持ちになりたいなら、才能のある人物を見つけ、雇い入れ、育てる才能がどうしても必要です。
これは自分の才能だけではなく、才能のある人物に投資し働き続けてもらう。
そのために出し惜しみをしてはならない、下手に人件費を削るということは危険であるということです。
❝「これ」を手放したら絶対、金持ちになれない❞
著者は成功するには「所有者(オーナー)」にならなければならない。しかも「すべてを所有するオーナー」になろうとしなければならない。としています。
所有することによってあらゆる権利を持つことができます。そして100%所有することは迅速にその権利を行使することができます。時間は代えがきかないので迅速にと言うことがとても大事だと言えます。
ただ、所有は重要なのだが、「所有+それが抜きん出た仕事をする」ことで成り立つので注意が必要です。
また、過去の事例(著者の体験談ではないですが)がぶっ飛んでます。
まとめ、そして❝金儲けの副作用❞
つたない文章で書評というかなんというか、本書を紹介してまいりましたが、ここまで読んでいただき
改めてありがとうございます。
本書において、金持ち=幸福ではないとしてます。
お金持ちは人として扱われなくなり、金塊をめいっぱい積んだ船となり、まわりの人が欲しがるのは積み荷の金であり、そのためならどんなことでもする。
そして、本書は著者の主観がすごく強いです。「ただ金持ちが書いた金持ちになる方法」と言うことは間違いないです。
本書によって金持ちになれるかどうかは、わからないです。本書にも可能性はあると書いてあります。
現に私は金持ちになっていません。
ただ、今回ご紹介したのは私が本書を読んで、行動することの大切さを知りました。
そして、ブログを書き始めるきっかけとなりました。(まだ全然記事がないですけど)
本書を読んでいただき、行動を阻害するものを知って、行動できるとなっていただければ幸いです。
最後にこんなことを言ってはなんですが、お金持ちになりたい方以外にも本書を読んでいただきたいです。
著者の主観がとても強いと書きましたが、How to本と言うよりフェリックス・デニス氏の自伝本に近い内容になっています。小説のようにはいかないですが、短編の物語集として読んでいただいても、面白い作品だと思っていますのでぜひ読んでみてください。